メールマガジン バックナンバー No.001

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.001  2004/08/10
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《目次》
○グリーン・フォワードからのお知らせ
○持続可能な社会へのヒント
   - オランダのレジ袋
○フィードバック
   - 日本のレジ袋年間消費枚数
○オランダ情報
   - オランダ買い物情報
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○グリーン・フォワードからのお知らせ

創刊号をお読みの読者の皆さん、ご登録ありがとうございます!
持続可能なメルマガであるよう努力しますので応援お願いします(^^)/

このメールマガジンは、
1.環境・持続可能社会NPOグリーン・フォワードの日々の活動をご紹介致します。
2.オランダ生活の経験もある筆者が、オランダでのちょっとしたエコな
  生活の紹介を含め、持続可能な社会への転換のヒントを紹介致します。

環境問題とは、現在の私たちの経済社会活動そのものが引き起こす構造的な
問題です。
持続可能な社会への転換を目指し、
・私たち個人の生活の中で変えることのできること、
・もっと大掛かりにシステムから変える必要のあること、
そのスケーラビリティを意識したレポートをお届けします。
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○持続可能な社会へのヒント
   - オランダのレジ袋

今回の内容は、一部すでにご覧になった読者もいらっしゃるかもしれません。
日常的エコロジー研究 greennote http://greennote.cocolog-nifty.com/ さんの
vol.16で紹介された内容です。
(グリーン・フォワードが投稿させて頂きました。できればこちらもご覧下さい)
そこでのオリジナル本文に、若干の改訂を加えました。

○● オランダのレジ袋/マイバッグ ●○

日本ではごく普通に使われているレジ袋。
レジ袋を使わないために、簡単にできることがあります。
例えばマイバッグ。
杉並区のようなレジ袋税もよい方法ですね。

オランダでは、日本のようなレジ袋問題は存在しません。
以下、簡単にご紹介しますが、日本でも参考になるでしょうか?


▼ オランダのレジ袋/マイバッグ

 オランダでは、スーパーには日本のようなレジ袋はありません。
 (小商店では、日本のような薄いPE袋などを使うこともあります)
 基本的には、皆がマイバッグです。
 では、突然の買い物や、忘れたときはどうするの?
 一番多いのは、商品を手に持って帰ります。
 アホな答えのようですが、ウチが近いか、車で来店しているので、
 それほど苦とならないようです。
 持てない量の場合、バッグを買います。
 どんなに商品が多くても、バッグを買う、と言わなければ、店員から
 バッグはもらえません(日本みたいにサービスおせっかいは無いので)
 価格は50セントだったと思います(1回ぐらいしか買ったことがないので)
 1ユーロ130円として、65円です。
 こんな高い袋、誰も毎回買おうと思いません。
 皆、マイバッグとなります。
 この50セントバッグ、丈夫です。
 薄いPEなどではありません。何度でも使えます。
 デザイン的にややダサいので、これをマイバッグとして使う人はあまりいませ
 ん。

▼ レジ袋を削減することの社会的メリット

1.資源の節約
  ここで言うまでもない代表的なメリットですが、
  レジ袋そのものに使われる樹脂(元は原油)、その製造のためのエネルギー、
  輸送エネルギー、廃棄エネルギー
2.製造/流通工程における温暖化ガスの発生回避、有害物質の使用回避
3.ゴミの削減
  ゴミ処分場の延命、施設数の削減
  (特にレジ袋は体積がかさばるため)
  これにより税金の節約、より公益の大きい分野への支出シフト
  また、より創造的、健康的な分野での労働へのシフト
4.レジ袋の散乱による、景観悪化の防止
  同じく、鳥や動物の生態への悪影響防止
  川や海の清掃コストが不要
5.これらに関係するコスト、見えるコストだけでなく、外部コストも削減可能。

実は、これらメリットはレジ袋だけに限った話ではありません。
ほとんどの製品では、少し削減することで同じようなメリットが得られます。

▼ レジ袋削減のスーパーマーケットでのメリット

1.レジ付近に大量のレジ袋を置かないので、すっきり、スペース削減。
2.レジ袋そのもののコスト以外にも、これの購入、搬送、管理などの余計な
  間接コストを削減可能。
  スーパー社員も仕事が(少し)減って、(少し)楽に。
3.お客様からの評価アップ
   間接コスト削減による売価ダウン
   一部のエコなお客様にはイメージアップ。ロイヤリティアップ。

▼ オランダ人ならこう考えるかも?

さて、オランダ人思考で社会的理由を付け足すと、

1.レジからウチに運ぶだけの短命な商品に無駄なカネは払えない。
   間接的に払っている袋コストをなくして、商品そのものは安くしろ、と。
   合理的、かつケチなオランダ人なら考えそうです。

2.レジ袋を使う人、使わない人がある場合、その不公正が許せない。
   フェアであること、は欧米でのキーバリュー(鍵となる価値観)のひとつ
   です。

3.日本のような、弱っちい薄いPE袋なんて、破れたらどうするの?
   日本の買い物でもたまに袋が裂けたり破れたりしますよね?
   多分オランダ人にこの袋を渡しても、よりゴツくて、ボリュームの多い
   買い物では、役に立たないと言われるかもしれません。

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○フィードバック
   - 日本のレジ袋年間消費枚数

   推定305億枚(2002年)

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○オランダ情報
   - オランダ買い物情報

さて、レジ袋に関連し、買い物情報をお届けします。

オランダではスーパーでも、量り売りが中心です。
野菜を欲しい量を「自分で」計って、カゴに入れます。
(自分で秤に乗せると、価格を示したバーコードラベルが印刷される)
ここでもPE袋などはありません。バーコードラベルを直接野菜に貼って
カゴに入れます。

そもそも、オランダには、日本のコンビニのようなものが無く、いつでも
どこでも溢れるモノが買える、という状況にありません。
むしろ、とても不便というべき状況です、当初は…。
が、しばらくすると、その良さも見えてきます。
(それはまた次回)

(参考資料)
日本ポリオレフィンフィルム工業組合
http://www.pof.or.jp/index.html

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No.001  2004/08/10

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