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●02:持続可能な社会へのヒント
- オランダの交差点
今回は、前回の自動車に引き続き、オランダの道路に関してご紹介致します。
オランダの交差点で特徴的なものの一つが、「リング」と呼ばれるものです。
これは欧米では広く使われ、その呼び名も様々ですが、まあるく輪になった交差
点に三方や四方から入って、ぐるっと廻って、目当ての通りに抜け出す、という
システムです。
リングには信号はありません。
直径が数mの小さなリングから、数10mの大きなリングまで色々あります。
道がすいているときならば、停止することなく(多少徐行しながら)リングに入り、
素早く走り抜けます。
お互いの譲り合いの精神と、厳密なルール(出るほうが優先!左手の車が優先!)
のうえに成り立っています。
常に交通量の多い交差点では、マヒしがちなので、やはり信号が設置された四角い
交差点となります。
よって、リングが多く信号が少ない町では、ほとんど停車することがありません。
アイドリングを減らす効果があると思われます。
ひょっとして、信号の電気代が不要で、節電にもつながるかも(^^)
信号設置工事も不要なので、その資材やエネルギー、公共予算の削減という副次
効果まで言うのは考えすぎでしょうか?
また、オランダの交差点のもう一つの特徴が、信号式の交差点に設置された
センサーです。
赤信号の交差点に近づいたとき、交差する道に車が通っていない場合、たちまち
青信号に変わります。
日本のように、車が1台も通っていない道の赤信号で、ボーっと待ってアイドリン
グ、なんてことはありません。
リングの横断歩道にも信号はありませんので、歩行者も気をつけなければなりま
せん。
が、最大のルールは「歩行者優先!」なので、渡るのを待つ歩行者がいれば、車
は必ず止まります。
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●03:フィードバック
日本の信号灯器の総数(2004年)
車両用 約108万灯
歩行者用 約83万灯
最近増えているLED式の信号は、電球式に比べ消費電力が1/4〜1/7とのこと
です。
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●04:オランダ情報
- リングの中心は…
リングの中心は当然、丸い空間となっています。
多くの場合、ここは花壇となっており、色とりどりの花が咲いています。銅像など
が設置されていることもよくあります。
きれいな花の咲きそろう季節には、その花壇に目を奪われそうになりますが(^^ゞ、
リングを安全に抜けるには、視線は常に輪の外側に向けておく必要があるため、
実はほとんど花壇をちゃんと見たことはありません…
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(参考資料)
警視庁 交通規制課
http://www.npa.go.jp/koutsuu/kisei/led.pdf
井手よしひろの県政情報 LED信号の普及促進を
http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/030830led.htm
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●05:独り言