メールマガジン バックナンバー No.017

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.017  2004/12/01
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
●02:ヨーロッパクイズ♪
●03:持続可能な社会へのヒント
    - オランダの複層ガラス
●04:フィードバック
    - 住宅あたりの期間暖房負荷
●05:オランダ情報
    - オランダの窓
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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ

今週は発行が1日遅れてしまいました。申し訳ございませんm(__)m
通常、メルマガの下書きは発行の1週間前に書いています。
つまり遅れた今週号は2週間+1日ぶりに書いたことになります。
さあ、もう来週号を書かなければ…

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大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m

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●02:ヨーロッパクイズ♪

新コーナー!(って今回だけかも)
ヨーロッパクイズ♪

「スカンジナビア諸国ってどこの国?何カ国?」

答えは、http://www.visitscandinavia.or.jp/ に。

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●03:持続可能な社会へのヒント
     - オランダの複層ガラス

日本も寒くなってきました。
東京では気温14℃(〜7℃)ですが、オランダのアムステルダムは6℃(〜1℃)
らしいです…

オランダの住宅で、特徴的なものの1つが大きな窓です。
窓が大きいと、熱が逃げるのでは?とご心配のあなた、そのとおりです。
冬の暖房時に流出する熱の58%、夏の冷房時に流入する熱の73%が窓や扉な
どの開口部を経ているとされています。
外壁15%、換気15%、床7%、屋根5%と比較しても、窓から逃げる熱の58%というのは
ダントツに高い数字です。
よって、窓に複層ガラスや断熱性能にすぐれたサッシを使うことは、部屋を暖かく
保つために大変重要となります。
オランダの複層ガラスの普及率は、56.7%です。
オランダの普及率も決して高い数字ではなく、スカンジナビアやオーストリアでは
普及率がほぼ100%!です。

ところが日本では普及率わずか5.1%…
欧州に比べ温暖だから?
日本より温暖な、スペイン(普及率17.5%)、ポルトガル10.9%、ギリシャ6.7%よりも
低いことの説明がつきません。
複層ガラスは高価だから?
GDPトップクラスの日本がなぜ?…

理由の一つが、法制度や助成策の不備にあったようですが、平成11年の次世代
省エネルギー基準により、やっと断熱基準が欧米並みとなったようです。
複層ガラスは、エコロジー経済における、成長産業のひとつであると言えるでしょ
う。

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●04:フィードバック

   住宅あたりの期間暖房負荷(面積120m2の場合)

   昭和55年基準では
     札幌 140(百kWh)
     東京  80(百kWh)
   やはり寒冷な札幌との差は大きいのですが、

   平成11年基準(次世代省エネルギー基準)では
     札幌 60(百kWh)
     東京 50(百kWh)
   と、その差はぐっと縮まります。

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●05:オランダ情報
     - オランダの窓

オランダの窓がなぜ「大きい」のか。
文化的な理由のようですが、「見せる」ため、だそうです。
外から家の中を見てもらうため…
豪華に飾っているのを自慢するためということではなく、ウチでは何もやましいこと
はありませんよ、という意味で見せるのだそうです。
(家を見せる発想は、以前ご紹介した美しい庭の手入れとも関係があります)

我が家が住んでいたのはアパートでしたが、この通路側の窓が大きい!
日本では、アパートの通路側なんて窓は小さいか、曇りガラスで室内はまったく見え
ないのが普通ですよね。
通路側(玄関側)にダイニングキッチンがある部屋でしたが、ここの窓は、床から天
井まで届く全面ガラスタイプです。しかも壁の端から端まですべて。
つまり、この部屋(10畳ぐらい?)の1面すべてがガラス張り状態です。
しかも曇りガラスではないので、外から完全に室内が丸見えです(^^ゞ
通路を通るお隣さんも、あからさまに室内を覗いたりはしませんが、たまに目が
あいます。
室内と室外で、ニコっと笑顔を交わします。(^^)
巨大なブラインドがあるので、見せたくないときはそれを閉じます。縦型のブライン
ドなので、スキマから室内は見えますけど…
ガラス張りの一部はドアとして出入りするため大きく開きます。
窓(この場合ドア)が縦方向には斜めに少し開き、横方向には大きく開く、あのタイ
プです。
これは極端な例としても、一戸建てでも、通りに面した窓は大きいのが普通です。
採光を良くする狙いもあるようです。

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(参考資料)

環境省 環境白書
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/hakusyo.php3?kid=219

板硝子協会
http://www.itakyo.or.jp/kenkyu/kannkyou/kannkyou2.htm

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