メールマガジン バックナンバー No.018

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.018  2004/12/07
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
●02:風力発電クイズ♪
●03:持続可能な社会へのヒント
    - オランダの風力発電
●04:フィードバック
    - 日本の新エネルギー2010年度目標
●05:オランダ情報
    - オランダの暖房
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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ

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●02:風力発電クイズ♪

今週もクイズを設けました(^^)

風力による発電容量が最大なのはドイツ。
では、発電用風車の数が一番多い国はどこでしょうか?

答えはこのメルマガの下のほうに。

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●03:持続可能な社会へのヒント
     - オランダの風力発電

オランダといえば風車。
実際に今でもあちこちで現役の風車を見ることができます。
以前ご紹介したように、マーストリヒトは最南端の都市なので、ほとんど見かける
ことはありませんが…
北部や西部などの海に近い地域に数多く見られます。
沿岸部では1年を通じて安定した偏西風が吹くこと、また国土の大半を占める干
拓地の水をどんどん掻き出す(灌漑)という必要性があるためです。
粉挽きの重要な動力でもあります。
産業革命当時は全国で9000基以上もあったそうです(現在は900基程度)。

さて、現代の風車といえば風力発電。
発電用の風車はすでにオランダ全国で1300基を超えているそうです。
ずいぶん沢山あるように思えますが、発電容量は912MW(2003年)にすぎず、世界
6位です。
日本は686MW(8位)なので、それほど大きな差があるわけではありません。
(発電容量でダントツに大きいのがドイツの14,609MW)

ところが、実は大きな差のあるものがあります。
それは、グリーン電力の購入者数です。
オランダではグリーン電力の購入者が220万人であり、全家庭の32%がグリーン
電力を購入しているそうです。(2003年)
残念ながら日本には、このようなグリーン電力制度がないので、単純に比較する
とゼロ、ということになってしまいます。
 注:日本にはグリーン電力基金という制度があり、一種の寄付制度です。
   企業・団体向けには、グリーン電力証書システムがあります。

なぜ、オランダではここまでグリーン電力がポピュラーなのでしょうか?
まずオランダには2020年までに、再生可能エネルギーからのエネルギー供給量
を全体の10%とするという目標があります。
さらにグリーン電力の価格は、化石燃料電力とほぼ同等です。
厳密には、グリーン電力のほうが安い場合すらあるのですが、イメージとして同額
と捉えられているようです。
オランダでは1998 年から環境税(規制エネルギー税)が導入されています。
ところが再生可能エネルギーによる発電分については免税とされるので、結果的
にグリーン電力のほうが安い、ということになります。

グリーン電力の需要が大きいのに、オランダ国内での再生可能エネルギーによ
る発電量は少ない。
そこで、不足分を補うためにオランダの電力会社はヨーロッパの他の国からグリ
ーン電力を輸入しているのだそうです。
まずは需要があれば、それに応える動きが出てくるわけです。

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●04:フィードバック

日本の新エネルギー2010年度目標

   原油換算で1910万kl (対1次エネルギー総供給比で約3%)
   内訳は、「熱利用分野」で1072万kl、「発電分野」で838万kl。
   発電分野の838万klとは、12,320MWに相当。

 上記の2003年ドイツ風力発電「だけ」の14,609MWにも劣る目標値とは…
 しかもドイツは数年内の計画だけで風力で8万MWもの建設計画があるそうです。
 さすがにこれは急拡大すぎて、すべてが認可されるかどうかは不透明な様子
 です。

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●05:オランダ情報
     - オランダの暖房

前回の続きで、室内の暖房についてご紹介致します。
ウチが住んでいたアパートは、全室温水暖房。
室内に小さなボイラー室(ガス方式)があり、お湯がパイプを通じて各室に設置さ
れたパネルを流れます。
このボイラーは年中オンで常に種火が燃えている状態でした。(スイッチとか無い
ようだし…)
暖房だけでなく、風呂(シャワー)などの給湯にも使っています。
ボイラー室には、洗濯機が置かれ、物置のように使われていました。

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●02:風力発電クイズの答え♪

発電用風車の数が一番多い国は…

   中国 内モンゴル で15万基
   日本は約750基です…

http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/ss/sansharonshu/363pdf/wada.pdf

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(参考資料)

WWFジャパン
http://www.wwf.or.jp/climate/powerswitch/greene/ndl_ge.htm

東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/toku/new_world/nw011013/nw1.html

資源エネルギー庁
http://www.enecho.meti.go.jp/index.htm
http://www.meti.go.jp/press/0005361/0/040624shin-ene5p.pdf

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