メールマガジン バックナンバー No.024
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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
グリーン・フォワード
http://www.greenforward.org
No.024 2005/2/8
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《目次》
●01：グリーン・フォワードからのお知らせ
- 第2部 「システムで考えよう」 連載スタート
●02：持続可能な社会へのヒント
- エコロジカル・フットプリント（１）
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●01：グリーン・フォワードからのお知らせ
今回から、第2部のスタートとし、メルマガの構成を変更しました。
第1部「オランダのちょっとしたエコな生活」のサブタイトルはストレートなもので
すが、第2部のサブタイトルを何にしようか迷っています。
色んなことを書いていく予定なので、まとめる適切なキーワードが思いつきませ
んが、とりあえず第2部「システムで考えよう（仮）」としておきます。
オランダ情報は今後も時々、小ネタとして紹介していきます。
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大きな飛躍を遂げようとしています。
詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
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●02：持続可能な社会へのヒント
- エコロジカル・フットプリント（１）
今回は、「エコロジカル・フットプリント」についてご紹介致します。
Footprintを直訳すると、足跡。
あなたの地球踏み付け面積を測ってみよう、という指標です。
人が生活していくうえで、色んな負荷を地球環境に与えています。
でも、「それってどれぐらいなの？」
「エコな生活をしなきゃって言われるけど、どれぐらい減らせばいいの？」という
問いに一つの数字で答えます。
エコロジカル・フットプリントは、環境への負荷を「面積」で表します。
具体的にはヘクタール（ha）（正確にはグローバルヘクタールですが簡易化のため
説明省略）で表します。
念のため、ヘクタール（ha）は100m×100mです(^^ゞ
さあ、あなたは何haぐらい地球を踏みつけているでしょうか？
「えっ？100ｍも踏みつけてないよ」という方、想像してみてください。
まず食糧。
耕作地フットプリント：
食糧を得るには、耕作地が必要です。家畜のための飼料穀物の栽培地も
含まれます。
牧草地フットプリント：
放牧によって育成される家畜が必要とする面積です。
森林フットプリント：
木材製品（紙も含みます）の産出に必要な土地面積です。
ただし燃料としての木材や木炭はエネルギーフットプリントに含まれています。
漁場フットプリント：
魚類や海産物を生産するために必要な面積です。
エネルギー・フットプリント：
エネルギー消費を支えるのに必要な面積です。ここでエネルギーとは化石燃料
（石炭・石油・天然ガス）、バイオマス（薪・木炭）、原子力、水力のことです。
化石燃料の燃焼によるフットプリントは、排出されるCO2を吸収するために必要
な森林の面積として算出されています。
（ここでは説明を非常に単純化しています）
地球はどれぐらい広いのでしょうか？
約114億haです。
1人あたりに割ると約1.9haあります。
では、実際にはどれぐらい踏みつけているのでしょうか？
総面積で約137億ha、1人あたり2.3haです。
すでに2割ほど超過してますね。
（これら計算値は計算範囲により大きく変動します。ここではWWFの1999年の数値
を使っています。計算できないものは算入しないという方針を取っているので、
フットプリントは常に小さめに出ます）
ところが、これは全世界平均であるため、国ごとに見ると大きな違いがあります。
例えばアメリカ、1人あたりは9.7haです。
もし地球人みんながアメリカ人のように暮らすと地球が5個必要となります…
当然のことながら、長期的にはフットプリントは地球「1個分」に抑えなければなり
ません。
さて、当メルマガの主役オランダと日本の数値を比較すると、
日本 4.77 グローバルヘクタール／人
オランダ 4.81 グローバルヘクタール／人
であり、日本よりオランダの方が（1人あたり）ちょっと大きめに地球を踏みつけて
いることになります。
オランダの名誉のために補足すると、通常、寒い国の方がフットプリントは大きめに
なります。
これまで、エコな生活を紹介してきたオランダですが、日本と大差ないということが
見えてきます。
さて、最初の問いに戻って、どれぐらい減らせばいいの？
地球上で、1人あたり公平に与えられた面積は1.9haでした。
現在、日本人は1人当たり4.77haです。
60%ほど減らせばよいことが分かります。
繰り返しますが、フットプリントは計算の都合上、小さめに出ているうえ（最新の数
値では、80〜90%減らす必要があるという試算もあります）、地球容量のすべてを
人間が使うという試算です。
何千万種にものぼる他の生物のためには、何％を譲るべきでしょうか？…
エコロジカル・フットプリントは単純です。（計算は難しいですが…）
個人のみでなく、企業や行政の施策であっても「それはフットプリントを減らします
か？増やしますか？」とまずは問い掛けてみましょう。
次回は、「80％もフットプリントを減らすなんて、どうすればいいの？」
の問いに答えてみたいと思いま…、と大袈裟なことではなく、幾つかの事例を紹介
したいと思います。
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（参考資料）
WWFジャパン 生きている地球レポート2002
http://www.wwf.or.jp/activity/lpr2002/efp.htm
あなたのエコロジカル・フットプリントが気になる方は
http://www.myfootprint.org/ （英文）
アンケート式に答えるだけです。
簡単な英文ですが、メッセージの和訳はこちらにあります。
http://www.ochanoma.info/ta_footprint.html
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