メールマガジン バックナンバー No.025

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.025  2005/2/15
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
    - 明日2/16に、京都議定書が発効
●02:持続可能な社会へのヒント
    - エコロジカル・フットプリント(2)
●03:お薦めの本
●04:前号の訂正とお詫び

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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ

いよいよ明日2/16に、京都議定書が発効します。
日本の削減割当は、1990年比で−6%。
達成は危ういとの見方がありますが、前号をお読みの皆さんには、これが
ほんの小さな一歩、ですが重要な一歩であることをご理解頂けると思います。

<グリーン・フォワードのサポーターになって頂けませんか?>
グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m

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●02:持続可能な社会へのヒント
     - エコロジカル・フットプリント(2)

前回、「エコロジカル・フットプリント」についてご紹介致しました。
私たちの地球の踏み付け面積はどれぐらい?という指標です。
日本の場合、1人あたり4.77ヘクタール(ha)から1.9haに減らす必要があるという
ことをご紹介しました。

前回、フットプリントは小さめに計算されている、とお伝えしましたが、今の計算値
を前提としても、人口増加の問題があります。
WWFの1999年資料では、人口は60億人で計算しています。
国連の中位推計では、2050年の世界人口は89億人です。
1人あたりの公平面積は1.28haまで減ってしまいます。
すると、日本人1人あたりが減らすべきは、74%となります。
これも、地球のキャパシティが114億haのまま維持されるという前提です。
(現実にはどんどん減りつつあるわけですが…)

74%のマイナス、とても無理ですか?
いえいえ、充分可能な数字です。
例えば、いきなり身近な例ですが「食と農」では、温室トマト。
露地栽培された旬のトマトと比べ、温室トマトは10〜20倍のフットプリントが必要
です。
例えば「エネルギー」では、風力発電。
風力発電は、化石燃料発電のたった0.8%のフットプリントです。
交通運輸では、マイカーは電車の9倍のCO2を排出します(g-C/人・キロ)

個別には減らせるものがあっても、すべてがそんなに減らないでしょ?と思いの
方、そのとおりです。
結局は、ライフスタイルを変える必要があります。
生活の質は維持、むしろ向上させながら、スタイルを変えていく。
旬のおいしくて安全な野菜を食べる、リスクの少ない発電をする、職住接近でラク
な通勤をする。
なんとなくうらやましい、素敵な生活じゃありませんか?(^。^)

フランスやドイツなどでは2050年のCO2の排出目標を0.5tC/人(1人あたり炭素
トン)として、まさに70%以上の削減を目標としています。
達成可能な数字であることを公的に示していると思います。

でも、個人の努力で出来ることばかりではありません。
いろんな制度や社会の仕組み、(若干の)価値観の転換などが必要となります。

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●03:お薦めの本

残念ながら、国内のNGO/NPOでエコロジカル・フットプリントをメインに扱うとこ
ろは現時点ありません。(WWFジャパンも和訳webサイトだけです)
よって、さらに興味のある方のために、書籍を紹介します。

エコロジカル・フットプリント
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4772603239/greenforward-22
そのままズバリ。フットプリントの概念と計算方法を紹介しています。

バイオリージョナリズムの挑戦
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4434042114/greenforward-22
これ自体はフットプリントの本というわけではありませんが、フットプリントを指標
としながら送るライフスタイルの実践例が紹介されています。

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●04:前号の訂正とお詫び

すみません、大失敗しました。
前回、参考資料として、WWFジャパンの生きている地球レポート2002をリンクしま
したが、すでに2004がアップされていました。
下書きを作成したのがかなり以前だったので、古いデータを使ってしまいました。
申し訳ございません。
キャパシティは113億ha(2001年)へと減少し、人口は61億人へと増えたため、
すでに1人当たり面積は1.8haに減ってしまいました。
http://www.wwf.or.jp/lib/wwf/lpr2004/ecoprint.htm

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クリックで救える命がある

ご存知の方も多いと思いますが、クリックするだけで募金できるサイトです。
http://www.dff.jp/

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
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No.025  2005/2/15

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