メールマガジン バックナンバー No.026

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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.026  2005/2/22
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
●02:持続可能な社会へのヒント
    - エコロジカル・フットプリント(3)
●03:つぶやきのタネ

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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ

<グリーン・フォワードのサポーターになって頂けませんか?>
グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m

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●02:持続可能な社会へのヒント
     - エコロジカル・フットプリント(3)

今回も、エコロジカル・フットプリントを使いながら、持続可能性についてご紹介
します。
第24号で、地球のキャパシティは約114億haであり、1人あたり約1.9haであること、
実際のフットプリントは約137億ha、1人あたり2.3haであることをご紹介しました。
日本人が80%減らさなくても、オーバーシュートはトータルで20%だから、20%減らせ
ばいいんじゃないの?と感じる人もいるかもしれません。
ところが、世界には1.9haも踏みつけていない人がたくさんいます。
低開発な状態であったり、貧困を伴うことも多いでしょう。
 (ただし、生活の質は高く、ウェル・ビーイングの高い人々も多くいるでしょう
から、彼ら/彼女らが一概に恵まれていないというわけではありません)
彼ら(以降、彼女らも含む)が望むならば、1.9haまで「増やす」ことが歓迎され
るのです。
オーバーシュートしている先進国が減らすのがイヤだからと言って、彼らに「増や
さず我慢せよ」と言う権利はありません。
低開発や貧困は、環境と深く関連があります。
サステナビリティ(持続可能性)は、環境・開発・人権・平和のつながりを考える必
要があります。

富と貧困について振り返ってみましょう。
世界の富の8割は、たった2割の最富裕な人々が所有しています。
逆に最貧困な2割の人々が、たった1%の富を分け合っています。
過去数十年のあいだ、世界の貧富の差は広がってきました。
貧困は、環境破壊や人口問題、紛争と平和、と大きく関連があります。
貧困はどのようにして「作られる」のでしょうか?
世界の貧困や飢餓と、日本を含む先進国の生活には大きな関係があります。
これは今後、このメルマガで取り上げることとします。

さぁ、ドーンと減らさなきゃならないことは分かった。
じゃあ、どうすればいいの?
エコロジカル・フットプリントの概要紹介はとりあえず今回までとして、次回は
環境税(炭素税)についてご紹介したいと思います。

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●03:つぶやきのタネ

筆者自身が分かっていないことはたくさんありますが、多分一番多いのは「何が
問題であるかが分かっていない」というものでしょう。
でも、たまに「問題」があるのは分かったが、その「先」が分からない、というもの
もあります(単に調べる時間が取れない、努力不足なだけですが…)
このコーナーでは、そんな問題の「タネ」を書いてみます。
メルマガ読者の方がご存知の「答え」もあると思いますので、筆者にメールで教え
て頂ければ幸いです。

では、初めての「つぶやきのタネ」は?

BSE問題で、日本への輸入禁止となったアメリカの牛肉は、どこに行ったのでしょ
うか?
牛そのものは大量に存在していたわけですから、それは日本以外のどこかに
行ったのか? 行かなかったのか?…
なにしろ、米国牛肉輸出先の1位30% 25万トンが日本だったのですから。(2002年)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bse/beef_tokei.html

チェルノブイリ原発事故のとき、日本はその農産物を排除したので、日本の食の
安全は守られました。
が、行き場を失った農産物は発展途上国へと流れていきました。

今回、日本の消費者の「ために」作られ、日本が「要らない」と言った25万トンの
牛肉はどこへ?…

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http://www.greenforward.org
No.026  2005/2/22

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