メールマガジン バックナンバー No.051
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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
グリーン・フォワード
http://www.greenforward.org
No.051 2006/8/5
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
●02:温室効果ガス算定・報告・公表制度
●03:貿易と消費に関するクイズ
●04:平和のために
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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
毎週の発行、まだ頑張って続けております…
本当は今週も、前号の続き「環境関連税の政治経済学」を続けたかったので
すが、さすがに同じ話題が続くと飽きられると思って、別のテーマにしました。
でも近々、再度、炭素税については取り上げる予定です。
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●02:温室効果ガス算定・報告・公表制度
皆さん、『温室効果ガス算定・報告・公表制度』というものをご存知でしょうか?
筆者としてはかなり期待していますが、意外にその知名度は低いようです…
http://www.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/
改正された「地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)」に基づき、平成18年
4月1日から、温室効果ガスを相当程度多く排出する者(特定排出者)に、自らの
温室効果ガスの排出量を算定し、国に報告することが義務付けられました。
一言で言えば、「大口事業者さん、温室効果ガス排出量を公開してよ」という
制度です。
それがどうしたの?と言われるとアレですが… 以下で説明しますと、
この制度の狙いは大きく分けて2つあります。
1.排出者自らが排出量を算定することによる自主的取組のための基盤の確立
- 事業者さん、排出量を把握して、削減のためのPDCAサイクルを回しましょう、
というもの。
2.情報の公表・可視化による国民・事業者全般の自主的取組の促進・気運の
醸成。
この制度のポイントはまさにこの2番目にあると思います。
どの事業所からどれぐらいの量の温室効果ガスが排出されているのか、一目瞭然
となります。
「あぁ、あの事業所は○トンもCO2を排出しているんだな」と。
これは今までは分からないことでした。
排出量が公開されるとどうなるでしょうか?
社会的責任を果たそうとする事業者は、「自主的」に削減を目指すことになるで
しょう。
これまでもNGOの調査により、大口の上位200事業所で、日本の全CO2排出量
の約半分を占めることが分かっています。
私たち一人一人が排出量を減らすことも大事ですが、大口排出者の200人(?)
が排出量を減らすことも同じように大事なことです。
マイ箸やレジ袋、クールビズのようにメディアに登場することもない地味な
制度ですが、温室効果ガス削減の大きな効果が期待されます。
単純な規制でもない、税でもない、チームマイナス6%のような掛け声だけでも
ない、「公表制度」ですが、日本には案外このような制度が向いているのかも
知れません。(積極的な他者への責任ではなく、恥の文化として)
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●03:貿易と消費に関するクイズ
えー、今回のクイズはNo.45とは違い、ちゃんと(?)環境関連のものです(^^ゞ
輸入量は、日本がダントツの1位で、
消費量は、日本が世界で5位
なものは何でしょうか?
これだけじゃ色々ありすぎて分からない?そうですよね(^^ゞ
ではヒントとして。
消費の1位は中国で、2位がアメリカ。 これもありがちなデータ…
輸入の2位は韓国で、3位が台湾。
答えが分かった方は、お気軽にメール下さい(^o^)/
解答は次号の予定です。
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●04:平和のために
突然ですが…
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を
深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われら
の安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、
圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉
ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏か
ら免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはなら
ないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふこと
は、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると
信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成
することを誓ふ。
グリーン・フォワードのメルマガにはふさわしくないかもしれませんが…
8月に入ったからというわけではありませんが、先日偶然にこの憲法前文を
読む機会があり、あらためて、「いいこと書いてあるなぁ」と感じました。
国際情勢や憲法については色々言われていますが、
平和を守るためにできること、筆者はこのメルマガにこの前文を書いて、一人
でも多くの読者に思い起こしてもらうことだと考え、転載させて頂きました。
答えは皆さん一人ひとりの胸の中にあると信じて。
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No.051 2006/8/5
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