メールマガジン バックナンバー No.055
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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
グリーン・フォワード
http://www.greenforward.org
No.055 2006/9/2
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
●02:消費者の権利
●03:スウェーデンの閣僚環境委員会
●04:冥王星(pluto)
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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
グリーン・フォワードの次のイベント出展は、10/15(日)開催の
「練馬まつり 環境リサイクルフェア」の予定です。
お手伝い頂ける方を募集します。
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グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。
詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで
メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m
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●02:消費者の権利
前号で、古い時代の「PR戦略十訓」を紹介しましたが、私たち消費者はただ広告
を受け取るだけの存在でしょうか?
1962年のJ.F.ケネディによる『消費者の利益保護に関する大統領教書』をはじめ、
消費者の権利は大きく拡大してきました。
現在、CI(世界消費者機構)では、以下の8つの権利を挙げています。
1.生活の基本的ニーズが保証される権利
2.安全である権利
3.知らされる権利
4.選ぶ権利
5.意見を反映される権利
6.補償を受ける権利
7.消費者教育を受ける権利
8.健全な環境の中で働き生活する権利
私たち消費者には権利があります。
企業から「捨てろ」「無駄遣いしろ」と言われることは、その権利を侵害されている
ことになります。
また、権利8により、グリーンな商品を求めること、企業の活動をエコにするよう
求めること、は私たちの権利の一部であると言えます。
サステイナブルな商品・企業活動を求めることは、私たちの大事な権利なのです。
筆者はずうずうしいので(^^ゞ、
-違法伐採された木材から作られたかもしれない紙を使わされること
-無管理にテーリングを排出したかもしれない銅を含む携帯電話を買わされること
-児童労働により作られたかもしれないチョコレートを食べさせられること
-イラク侵攻で戦費として使われるかもしれない銀行預金をさせられること
などは、すべて「私の」権利を侵害されている、と感じてしまいます。
こんな商品買いたくないのに、選べない、選ぶ手段や情報がない。
でも買わないと生活できない、不便なので買うしかない。
心の底から安心して買えるもの、心の底からおいしいと言えるもの、を手に出来る
時代が早く来て欲しいものだと願っています。
一方で私たち消費者には、サステイナブルな消費をする責任もあります。
消費者の権利と責任について扱うものが「消費者教育」です。
「環境」にかぎらず、社会的によい(公正な)商品について知り、考え、そして積極
的に選択していく能力を育てることが消費者教育の重要な側面であると考えます。
が、残念ながら日本のESD(持続可能な開発のための教育)においては、現時点
の中心はあくまで環境教育であり、消費者教育との連携はまだこれからといった
段階です。
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●03:スウェーデンの閣僚環境委員会
このメルマガではオランダを取り上げることが多いのですが、決して筆者は
オランダを礼賛しているわけではありません。
(オランダにはたまたま縁があったので、優先的に紹介しています)
持続可能な社会のモデルは、日本国内だけでなく、世界中にたくさんあります。
それらを少しずつ(筆者も勉強しながら)、紹介していきたいと考えています。
特に北欧諸国には、「日本の常識」からは大きく異なるモデルが見られます。
例えばスウェーデン。
スウェーデンは『緑の福祉国家』というビジョンを掲げ、1997年に閣僚環境委員会
を設置しました。
その構成メンバーを見てみましょう。
委員長に環境大臣(女性39歳)、委員は教育大臣(女性33歳)、労働副大臣
(女性29歳)、農業大臣(女性47歳)、財務副大臣(男性32歳)の5人からなります。
この委員の年齢と性別にも感嘆してしまいますが、委員会を構成する閣僚が
環境、教育、労働、農業、財務の分野にまたがり、環境の問題は環境大臣だけ
で解決できるものではないという姿勢が読み取れます。
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●04:冥王星(pluto)
国際天文学連合により、冥王星は惑星ではない、という決議が採択されました。
今後は矮小惑星という分類に入れられるそうです。
冥王星は英語では、Pluto(プルート)です。
このプルートから命名されたのが、「プルトニウム」です。
ウランが天王星(Uranus)、ネプツニウムが海王星(Neptune)から、と惑星の名前
にちなんで命名されていたのに倣って、冥王星(Pluto)から命名されました。
ちなみに、これらの名前はすべてギリシャ神話/ローマ神話の神の名前に由来
します。
ウラノスは天の神、夜空の神。
ネプトゥヌスは海の神。
そして、プルートは…
プルトニウムは長崎原爆で使われたように、核兵器に使うことのできる物質です。
原子力発電(原子炉)からプルトニウムが生成されます。
日本のプルトニウムのストックは約40.6トンです。これは核兵器5000発に相当
します。
六ヶ所村プルトニウム再処理工場は年間8トンのプルトニウム
─ 核兵器1000発
分相当 ─
を分離し蓄積することができるものです。
イランや北朝鮮の核開発を国際社会が懸念するのは、核兵器の原料となるプル
トニウムを使用済み燃料から取り出すおそれがあるからです。
そしてその懸念の目は、日本そして六ヶ所村にも向けられています。
六ヶ所再処理工場計画の費用総額は10兆円以上との試算があります。(電気
事業連合会 2002年)
また、このような大量のストックは、テロのための盗奪を招くおそれがあります。
なぜこのような巨額な費用と大きなリスクを犯すのでしょうか。
…そして、プルートは「死の国の神」、「富の国の神」です。
地上のプルートに正しい光が当たるのはいつのことでしょうか。
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