メールマガジン バックナンバー No.058




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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.058  2006/10/19
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《目次》
●01:グリーン・フォワードからのお知らせ
   − 「練馬まつり 環境・リサイクルフェア」
   − webサイトの構成変更
●02:「ハチドリ」と「半日村」
●03:教育とは
●04:書籍『変えよう!日本の学校システム 教育に競争はいらない』

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●01:グリーン・フォワードからのお知らせ

−10月15日開催の「練馬まつり 環境・リサイクルフェア」にグリーン・フォワード
もブース出展致しました。
当日の様子をwebにアップしましたのでご覧下さい。
http://www.greenforward.org/

− webサイトの構成を少し変更しました。
とは言っても、トップページを1階層下げて、実態に合わせただけですが…
求む!webデザイナー。

……………………………………………………………………………

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グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m

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●02:「ハチドリ」と「半日村」

皆さん、ハチドリの物語を聞いたことがあるでしょうか?
クリキンディという名前のハチドリです。
とても短いお話ですが、最近では本になったり、各種メディアに取り上げられる
ことも増えています。
そのストーリーはここに紹介されています。
http://www.hachidori.jp/story.html

私も最初に聞いたときは、とても良い話だなぁ、僕もめげずに頑張ろう、と
思いました。

「カサンドラのジレンマ」に悩む、多くのカサンドラ達を勇気付ける物語だと
思います。http://www.ne.jp/asahi/home/enviro/books/cassandra.html

ですが最近、(どのような流行モノもそうであるように)、一部では非難される
こともあります。
やはりハチドリのしずくだけでは意味が無いのではないか、もっと大きな
対策が必要ではないか、と。

もちろん、この指摘はもっともなことだと思います。
が、ハチドリの物語が示すものは、あなたがハチドリであっても何も卑下する
ことはない、あなたのすることには価値がある、あなたはそれを分かっている、
ということ、ただそれだけのような気がします。

物語では、あなたもハチドリになろう、と呼びかけているわけでもないし、
ハチドリを増やそうとしているわけでもありません。
ハチドリは自分のしていることが分かっていた、肯定することができた、
ただそれだけのように思います。

ただし、この物語を使った「キャンペーン」には、もっと色んな意味や大きな狙い
があるようです。
それについては、ここでは触れません。

念のため、私自身はこの物語を大変肯定的に捉えています。

もう一つ、良い物語があります。
それは、『半日村』という絵本になっています。
子どもの頃にお読みになったでしょうか?

著作権の関係で、どこまでストーリーを紹介してよいのか分からないので、
ごく簡単に。

この村は、一日のうち半日しか日が当たりません。だから半日村。
農作物の育ちも悪く、皆、この村のことを諦めていました。
が、ある日、一平という少年が立ち上がります…

ここから先はぜひ、絵本を読んで下さい。(ネットでストーリーを検索しないで)
ストーリーも素晴らしいですが、絵も素晴らしい本です。

日本にも、このような素晴らしい物語があります。
あなたの身近にも、このような心に残る物語はないでしょうか?
もし良いものがあれば、ぜひ私にも教えてください。(^。^)

次回(かどうかは未定ですが)、また別の物語を紹介したいと思います。

私は、自分自身はゾウやトラではなく、ハチドリであることを知っています。
だからこそ、クリキンディの物語が好きになったのでしょう。


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●03:教育とは

「教えるというのは樽を満たすことではない。そうではなく火を点すことだ」
ヘラクレイトスの言葉だそうです。
リヒテルズ直子さんの著書『オランダの教育はなぜ成功したのか』からの
引用です。

実は最近、かなり「教育」にハマっております。
(bolgのほうにはとんでもないこと書いてるし…)

グリーン・フォワードは当初、「環境教育」や「ESD(持続可能な開発のための
教育)」 を主眼としてスタートしました。
やがて、ESDの別の要素でもある「開発教育」そのものにも手を出し、さらに
オランダの教育のことを知るにつれ、純粋に教育そのもの(教育学と呼ばれる
分野でしょうか?)にも関心を向けるようになりました。

考えてみると、そもそもサステナビリティを考えるようになったこと、グリーン・
フォワードの活動を始めたことも、子どもたち・そして全ての人の幸せを
願ってのことでした。
(なんか、大それたコトを書いているような気が…)

なので自分としては、「教育」について考えることは、極めて自然な流れであった
とも言えます。
が、このメルマガでは「持続可能性」は当初からの守備範囲としても、「教育」は
当メルマガ読者の期待するところではないだろう、と思い自粛してきました。

一方、持続可能な社会づくりには、教育が欠かせないのも事実。
このメルマガの中で、今後どのように折り合いを付けていくべきか、思案の
しどころです。

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●04:書籍『変えよう!日本の学校システム 教育に競争はいらない』

というわけで、ここで本を一つ紹介させて下さい。
古山明男さんの『変えよう!日本の学校システム 教育に競争はいらない』です。

新しい首相が教育を改革の一つのテーマとして挙げていること、痛ましい事件が
続いていることから、最近メディアでは教育について取り上げられることが多い
ように思います。

が、多くの場合、そこで論じられていることは「どうもズレてるなぁ」と感じること
があります。
現状の教育システムを知らずして議論することの怖さを感じます。

環境問題と同じです。
知る・考える・行動する、の流れの中で、正確に知ることなく、どうして行動する
ことができるでしょうか。

この本を読んで、「民主主義」って本当に大事なんだなぁ、と再認識しました。
(当たり前のことなのですが)

では、(痛ましくない)ほんの小さな例として、一つ質問です。

「給食の小学校に、お弁当を持って行きたいと教師に伝えた場合、
 どうなるでしょうか?」 (アレルギーなどが理由では無いとします)

その結果と、そうなると考えた理由も思い浮かべてみて下さい。

……正解は、『変えよう!日本の学校システム』をお読み下さい。
学齢期のお子さんをお持ちの親御さん必読の書です。

この本を読んだあとで、(参観日などで)学校を訪問した際に、全てを見る目が
変わったことに気づくかもしれません。


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