メールマガジン バックナンバー No.064





==================================================================

環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.064  2007/2/18
==================================================================
《目次》
●01: グリーン・フォワードからのお知らせ
●02: 環境問題はなぜ起こる?(続編)
●03: おまけ、つぶやき

------------------------------------------------------------------

●01: グリーン・フォワードからのお知らせ

特にありません。
映画「不都合な真実」がかなりの評判のようですね。

……………………………………………………………………………

<グリーン・フォワードのサポーターになって頂けませんか?>
グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

メルマガへの皆様のコメントお待ちしておりますm(__)m

----------------------------------------------------------

●02: 環境問題はなぜ起こる?(続編)

前回のメルマガ(No.063号)で、

「どうして環境問題って起こるの?」と子どもに尋ねられたら、
あなたはなんと答えますか?

という問いかけをしてみました。
読者の皆さんは、ご自分なりの回答を用意されたでしょうか?
子どもから質問されたら、正々堂々と答えるしかありません。
しかも、子どもは待ってくれないし(^^ゞ

会場の他の方の意見や、その後、筆者の周囲の方々に尋ねたときの回答とし
ては、「人間は欲望があるから」、とか「我慢をしないから」という、意識や価値観
の問題に触れる方が多くいらっしゃいました。
それも非常に重要な、もっともな理由だと思います。

さて、筆者はそのセミナーの場では、精神論以外の切り口で答えてみました。
筆者がそのときに答えた内容は、

人間は、ほかの生き物とは違うことを、違うやり方で、
たくさん、色んなことをするから。

と答えました。

まぁ、これでは抽象的なので、本当に子どもに答えるときには、相手に応じて
補足を加えながらの回答になりますが、
これなら子どもでも分かってもらえるかな、と思って。
(私の場合、ある程度の低年齢層もイメージしています)

前半は、what とか、howに関するものです。
他の生き物がしないこと、違うやり方とは、地下資源の採取や燃料使用、
廃棄などを指しています。

後半は、量、ボリュームに関することです。
速さ、スピードにも関わるかもしれません。

筆者としては、この2つが組み合わさるから、環境問題が起こるのだろう、と
考えました。

もし人間が他の生き物と同じように、再生可能な資源(太陽や表流水や植物)
に頼り、化学物質などを自然界に排出しないのならば、人間活動が少々
ボリュームが大きかったとしても、環境は大きな「問題」を起こすことはない
でしょう。

また、科学技術的な生産を行っても、そのボリュームが少ない・適正な範囲で
あれば、時間をかけて自然が分解・吸収、再生産してくれるので、これも
大きな「問題」を引き起こす、とまでは行かないでしょう。

だから結局、環境問題を起こさないため、解決するためには、
生態系のルールと容量を逸脱しないために、方法を変えるか、もしくは
量を減らすしかないんだよ、と答えると思います。

だからと言って、これは決して「我慢」のようなものではなく、非常にクリエイティブ
な作業になると思います。

多くの生物は、今でも人類の科学技術では真似のできない高度なレベルで
最小限のインプットと排出だけで、最大限の活動をしています。
個々の生物でもそうなのですから、それらが組み合わさった大きな生態系
の仕組みを真似ることは、まだ遠い先の話でしょう。

人間はもっと知恵を使い技術を発展させることもよいでしょうし、
技術が無い者であっても知恵を使い、社会制度という大きなシステムを
再設計・再構築していく、そんな壮大で希望あふれる、エネルギッシュな
作業が期待されているのだと思います。

----------------------------------------------------------

●03: おまけ、つぶやき

今回、終盤はそれこそ精神論っぽくなってしまい、くどくなるので、
一つのコーナーだけにしておきます。

昨日、小学校の「学校公開授業参観」を見てきました。
(blogにも書きましたが)
偶然にも、5年生のクラスでは環境問題の調べ学習と報告会を行っていた
のですが、そのしっかりした内容に驚きました!

子どもに分かりやすく簡単に、と言いますが、案外子どものほうが詳しく、
かつ、周囲に惑わされず本質を突くことが多いように感じます。

「どうして環境問題って起こるの?」と、逆に子どもに尋ねてみるのも
よいかもしれません…
頭の固い私のような大人に、分かりやすい言葉で説明してもらえるかも。


ここまで書いて、ようやくセヴァン・スズキによるリオサミットでのスピーチを
思い出しました。
『あなたが世界を変える日』にスピーチ全文が掲載されています。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4313812067/greenforward-22
お勧めします。


==================================================================

環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.064  2007/2/18

ご意見、ご感想、情報の提供は info@greenforward.org まで
==================================================================