メールマガジン バックナンバー No.065





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環境・持続可能な社会へのみんなの一歩
                    グリーン・フォワード 
http://www.greenforward.org
No.065  2007/3/21
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《目次》
●01: グリーン・フォワードからのお知らせ
●02: 鉄1kgと、空気1kgはどちらが重い?
●03: 我が家のエコ活動(その1:節電)

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●01: グリーン・フォワードからのお知らせ

6月は環境月間。
今年も、練馬区の環境月間行事に出展予定です。
日程は、6月11日(土)、6月12日(日)です。
皆様のご参加お待ちしております。(^o^)/
また、ボランティアご協力頂ける方も募集中です。

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グリーン・フォワードは小さなNPOですが、新しい環境学習教材の開発により、
大きな飛躍を遂げようとしています。

詳しくはwebサイト http://www.greenforward.org/ の会員募集ページ
または、e-mail info@greenforward.org まで

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●02: 鉄1kgと、空気1kgはどちらが重い?


子どものころ、こんなクイズというか、なぞなぞのようなものがありました。

「鉄1kgと、綿1kgのどちらが重いか?」

もちろん、重量が同じなのですから、答えはどちらも同じ、なのですが、
鉄と綿の重さのイメージから、引っ掛け問題になっているわけですね。
子どもの遊びですから…
鉄のほうが、ワタより重いという固定観念をつく、科学的事実へのオープンさ
を問うという意味では、なかなか深い質問かも…

では、もし「鉄1kgと、空気1kgのどちらが重い?」と尋ねられたら、
なんとお答えになりますか?


日本では、鉄はどれぐらい作られているでしょうか?

日本鉄鋼連盟によると、2005年度の粗鋼生産量は、112百万トンです。
http://www.jisf.or.jp/data/index.html
1億トン強ですね。
鉄鋼業は日本を代表する産業の一つです。

鉄鉱石を溶かして、鉄を作るのは非常に複雑な工程であり、
大量のエネルギーや副原料も必要とします。

エネルギー源の一つが化石燃料です。
化石燃料を燃やすと、二酸化炭素(CO2)が出ることは言うまでもありませんよね?

同じく日本鉄鋼連盟によると、2005年度のエネルギー使用によるCO2排出量は
181.9百万トンです。
http://www.jisf.or.jp/business/ondanka/joukyo/syohi.html
さらに、その生産工程において、鉄鉱石に含まれる不純物を取り除く目的で
石灰石などの副原料を使用することにより、非エネルギー起源として10.4百万トン、
メタンを0.1百万トンほど排出しているので、合計では192.4百万トンの
CO2排出となります。

ん?
約1.9億トン?…

1.1億トンの鉄を作るのに、1.9億トンのCO2を排出している?
そうなんです。

燃料を燃やせばCO2が出てくることは頭では分かっていますが、
まさかそこから湧き上がる空気(CO2)の総量が、鉄そのものよりも
「重い」とは…

鉄鋼業は、日本における代表的なCO2排出産業です。
が、ここで鉄鋼業を非難するつもりはありません。

日本の鉄鋼業は他国と比較すると、エネルギー効率が良く、さらなる改善にも
努力しており、1990年度には合計207.1百万トンであったものから、7.1%も
CO2排出を減少させています。

世界の鉄鋼生産量は、途上国を中心に大きく伸び続けています。
日本の鉄鋼業はその先進的な省エネ技術を供与しながら、より効率的な
生産を広めていますが、いずれは、その世界的なCO2排出の「総量」について
考えなければならない時期が来ることでしょう。

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●03: 我が家のエコ活動(その1:節電)

ガラッと変わりますが、筆者および我が家のエコ活動について紹介して
みたいと思います。

率直に申し上げて、我が家はそんなにエコロジストではありません。
無理をするような生活は長続きもせず、人様にお勧めできないので、
我が家では、普通の人にできる範囲のことだけをやっている、と捉えて
います。

下記のことは真似をしろと言っているわけでもなく、逆にこれ以上のことは
必要ないと言っているわけでもありません。
我が家でも多少変化ありますので、現時点の我が家の例、と捉えて下さい。

普通の人(我が家もその一人)にも出来ることの条件は、
・余計な手間が掛からない
・(経済的に)お得である
・楽しい、ほかのメリットがある
などでしょう。

では、具体的なエコ活動を挙げてみましょう。
書いてみると意外に長文となったので、連載方式をとることにしました。

第1回目の今回は、節電です。
単純にもったいない、と感じるものです。
節約にもなりますが、勿体無いことをせずにすんだと感じる心の安らぎが
一番のメリットでしょうか…
不要なコンセントは抜いていますが、節電タップのようなものは使っていない
ので、TVなど裏にあるものは、そのままです。(若干、罪の意識を感じます)
ごく一般人です。

それよりもむしろ、家電製品を購入するときに、省エネタイプの製品を
選ぶことにしています。
冷蔵庫など特に長時間動かしっぱなしの製品の場合、開け閉め注意など
の個人の「努力」の効果は微々たるものであり、購入時、製品を選ぶ瞬間に、
10年分の消費電力がほぼ決まる、と言っても過言ではありません。

電気(照明)のつけっぱなしはせずに、コマメに消します。

ウォームビズ(?)しています。
家の中でも厚着をして、あまり暖房は使いません。
(この辺は、変わり者・非常識の範疇なのかも…)
ウチは賃貸なので、断熱リフォームなどは出来ないので、あくまで代替策です。

節電というと、エアコン(冷房)を我慢する方も多いのですが、
全体としては、暖房のほうがずっと多くのエネルギーを消費しています。
(すなわちCO2を多く排出している)
夏の暑いときに「脱ぐ」ことには限りがありますし、無理すると健康上も問題が
ありますが、冬は単純に厚着をすればよいので、ラクな行動だと捉えています。
でも、無理は禁物です。

おかげで、我が家の電気代は一般よりは少ないようです。

そして、その浮いたお金で「グリーン電力(証書)」を購入しています。
これは現時点、やや稀な例かもしれませんが、誰にでも買うことができます。
グリーン電力(実際には「証書」)を買えば、「電力」は使っていても
私は「CO2を排出していません」と言い切ることができます。
(「原子力にも頼っていません」とも言えます)

グリーン電力証書も1回買うだけであり、誰にでもできる「ラクな」エコ活動
だと捉えています。

無理せず・ラクに・効果のある・エコ活動、これが筆者のモットーです。
そのための「仕組みづくり」にこそ、力を注ぐべき、とも考えています。

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No.065  2007/3/21

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